去年9月に仕事でベトナム・ハノイに行ったとき、会場内にある通訳ブースを見てビックリ。会議場の後ろの扉を入ると従業員のロッカーのある通路兼更衣室みたいなところがあり、その奥にまるで塔に上るような急な鉄製の階段が。それをなんとか登り切ると、鉄製のフロアむきだしで、ブースはというと扉はついていないし、前面のガラスは引き戸のようになっていて、そのガラスを一部空けたまま音響関係のケーブルをブースに引き込んでいる。まったく防音効果なし。英語・日本語・ベトナム語のリレー通訳なのに、会場のベトナム語のスピーチが直接ブースに飛び込んでくるのでうるさいのなんの。厳しい通訳条件だった。
ただ、そのことよりももっと驚き、ちょっとさみしかったのがブースによじ登る鉄製の階段のそばに打ち捨てられるように置いてあった金ぴかのホーチミンの胸像。ホーおじさんに気を回せないほど、ベトナムはダイナミックに動いている・・・。