3回塗り学習法で |
話は変わるが、自動車の製造過程で塗装は通常3回行われる。自動車関係の仕事をして知ったが、それぞれ下塗り(primer coating)、中塗り(surface coating)、上塗り(top coating)と呼ばれる。このプロセスを語学学習に応用したのが、いまから35年ほども前に『20か国語ペラペラ』といいう本を著した種田輝豊という人。この人は、いろいろな言葉を勉強するたびに、語学参考書を車の塗装と同じように一冊ごとに3回やったという。最初からすべて理解するつもりで勉強せず、1回目は軽く飛ばしながら最後までやる。それから2回目は、もう少し深く。そして最後の回でその参考書の攻略を果たすという方法だ。これは本を最後まで終了させられないで挫折してしまうという語学学習によくあるパターンを防止できる効率的・効果的な学習法だと思う。
私も、これにならい3回塗り手法で『エスペラント四週間』をものにしたい。それが終われば、エスペラントの先輩に勧められたように、短めのエスペラント文をいろいろと読んで、エスペラント読解力を高めるとともに、わかりやすいエスペラントの作文力を身につけていきたい。と同時に、スピーキング力の強化も必要なので、会話関係の教材を購入して勉強しよう。
目下のところ、年末までに初級レベルに達するのが目標。詳しい話は別の機会に譲りたいが、欧州評議会(Council of Europe)が、欧州域内における外国語教育の推進の一環として、「言語参照に関する欧州共同枠組み」(CEF=Common European Framework of Reference for Languages)を策定し、これに基づいて外国語習熟度の分類を行っている。このレベル規定の仕方が結構細かくて、うまくまとまっていると思う。AからCまでで、それぞれに1と2があるので、全部で6段階になる。A1が一番下で、最高がC2。雰囲気的に言うと、Aが初級、Bが中級、Cが上級。
とりあえず、ことし末までにCEFで言うA2レベルを達成したい。CEFについては、非常におもしろいので、あとでまた詳しく紹介してみたい。